自立した力を育てたい

「弾きたい曲をスラスラと弾けるように!」
初心者の方は、これができたら…と思っている方も多いのではないのでしょうか。

弾きたい曲の楽譜を買って弾けることができたら…

とても楽しいですよね!

しかし「楽譜を見て音符を正確に読んで弾く」
これができるまでに時間がとてもかかると思います。

自立するためのポイントをみてみましょう。

1.楽譜に音符名を書き込まない

スラスラと音符を読めるようになりたい!という方はとても多いのですが、これを習得するためには楽譜に音符の名前を書き込まないことです!

分からないからついつい書いてしまう子ども・大人は多いのです。

書いてある楽譜まで売ってるので、苦手意識が強い方はそんな楽譜を使っていると思います。

音符を覚えたいのに書いてある楽譜を使うのはこれからはやめましょう!

分からない音符、毎回「なんだっけ?」と迷う音符があると思います。
毎回繰り返しして読んでください。
何回も読む事で覚えてくるはずです。

しかしどうしてもそこだけは苦手でリズムが崩れる・止まってしまうなどがあるのであれば書いていいと思います。

2.先生に質問すること

おうちで練習していて分からないことや忘れてしまったことがあれば、レッスンで先生に聞きたいことをメモしておきましょう!
ココロミュージックでは、楽譜に先生に教えてほしいポイントを書いてくる子どもの生徒さんもいますよ。

自分で何が分からないのか・知りたいことなのかを明確にしておかないと、レッスンに通って先生の言うことを聞いているだけになってしまいます。

どうやって練習したらいいの?この部分はどうやって弾けばいいの?という内容はレッスンで先生が教えてくれています。
そのような言葉を忘れないように、自分の字でメモしておきましょう。

昔、私がピアノレッスンを受けているときにはレコーダーを持っていったり、先生が話しているときにレッスンで気がついた点や先生が言っていたことなどをメモしていました。

幼少期では先生がテキストに書き込むことがほぼですが、大人の方は自分で書き込むように習慣にするといいですね!

3.周囲に自分のピアノ演奏を披露する

「私、ピアノはじめたばかりだから恥ずかしくて聞かせたくない」という大人の方や「人前で演奏したくない」「家族の前で演奏できない」などなど、理由はそれぞれ恥ずかしがって弾かない人もいると思います。

初心者も堂々と家族や友人の前で披露しちゃってください!

「まだここまでしか進んでいないけどぜひ聞いて♪」と言えるまでになればいいですね。

人前で弾くと緊張して練習どおりにいかないことが多いですが、練習している様子も家族や友人に見せて聞いてもらいましょう。

自分で聞いている演奏では気がつかなかったことや違う形でアドバイスをもらえたり、成長した姿を見て感動してくれることもありますよ!

演奏を披露することも自立の一歩です!

4.リズムを習得すること

演奏する上で大切なことの一つです。リズムを叩けるように・拍子を完璧に数えられるようにすることができなければ楽譜を読むことができません。

新しいリズムが出てくるたびに、悩んで適当に弾いたり毎回レッスンで直されてしまう・・・
CDを聞いて耳コピしたりするのもあまりよくないと思います。

自分でリズムを完璧に習得するまでにはとても時間がかかります。

難しいリズムが出てきても自分で理解できるようにする、自立できれば先生はいらなくなりますよね。

リズムパターンをレッスン内でレパートリーとして貯めておくといいと思います。

3連符・5連符…変拍子のパターンなど、曲で出てきたら先生に教えてもらうだけじゃなくて自分で調べたり、他にはどんな曲があるんだろう・どんなパターンで出てくるんだろうと見たりすると頭に残っていきますよね。
自分の頭の引き出しにリズムパターンを収納していきましょう!

私はみんなに早く自立してほしいので、ピアノをやめたとしても好きな曲を好きな時に弾いてこの先も音楽が心の救いに・癒しに・趣味になってほしいと願っています。

ここまでの力を育てるために、私たちピアノ講師がいるのではないかと思っています。

本当に自立したいのであれば、先生が教えてくれた事だけでなく工夫して練習することが近道だと思います。

同じ時期に入会したのに、進みが早かったりたくさんの曲をこなしている生徒は影で努力している人・工夫しながら楽しみながら練習人です。

ぜひ、先生と一緒に目標を考えたり話し合ったりしてみてくださいね。

2017年09月16日